Study Talkとは
学問を題材に、沈黙されていることがらを語り起こしていく教養系のラジオ。「Share Study」を立ち上げたとしちるがパーソナリティとなり、毎月ゲストを迎えて二つのキーワードをもとに語り、学び合います。
キーワード
政治×テクノロジー
トークテーマ
ぶつかり合い、練磨し合うコミュニケーション
概要
「打ち合わせなしで話そうぜ」という掛け声とともに収録されたStudy Talk vol.4は収録時間が1時間を越え、二回に分けて公開!ゲストスピーカーはエストニアで「電子政府」に関する研究を行っている神長広樹(タリン工科大学電子政府学科)。パーソナリティーとしちると同じく、筑波大学国際総合学類出身の同期でもあります。神長は学部時代にもエストニアの2つ下に位置するリトアニアに留学していた際、先進的に電子政府としてその仕組みを実装化しようとする様を目の当たりにし、大学院での継続した学びを続けています。
vol.4-1の前半では「電子政府」に関する紹介と雑談からはじまりましたが、vol.4-2の後半では「そもそもStudyのTalkってもっとぶつかり合って深めていくものだよね」という話から、現代社会に対するそれぞれの意見をぶつけあう展開に。
最下部に掛け合いのきっかけとなるセリフとその時間を明記しています。興味のところからぜひお聞きください!
番組
スピーカー
◯としちる
日本サッカー協会に所属するコーチを目指して筑波大学体育専門学群を目指すも、受験前に父親が逃亡して宅浪生活2年間を送った後、国際総合学類に入学。タイにて日本語指導と留学も経験。専攻は言語人類学、専門はディスコース研究。全国47都道府県をめぐり、「これからの大学(学問×地域×教育)を考えるACADEMIC CAMP!」を主催。運営サイトは4つ、記事執筆数は250以上、「教養」をテーマに活動しています。
▼としちるのプロフィール
◯神長広樹
“文理融合”を謳う筑波大学国際総合学類のモットーを律義に守った結果、興味の幅が広がりすぎて専攻選択時に苦労することに。あーでもない、こーでもないの果てに、電子政府国家エストニアに出会う。電子(理系)、政府(文系)の分野を発見にEureka!と大げさに叫び、学類卒業後そのままエストニアの大学院へ。最近は、もっと数学を勉強しておけばよかったと独学中。フィナンシェを口に含みながら啜るコーヒーは神。
▼神長広樹―e-Government/電子政府(AI and Government)
ピックアップ場面
0:00 「Study Talk、もっとバチバチやっていいなって」
01:45 「学ぶコミュニケーションの中の”驚き”って重要」「学ぶ中で視野が”ゆらぐ”経験をするはず」
03:38 「今は知識、知見にならなくて”情報”になっちゃってる」「情報を読み解くプロセスが本当のところはあるのに」
04:09 「となると、必要なのは”適切な問”ですよ」
04:57 「問はさ、これまでで蓄積されてるんだよね」
06:13 「問と行為が磨かれていかないといけない」
07:53 「スマホあればなんでも知ってるみたいになっちゃう」
09:05 「今の時代はデータ取られちゃてるから、おすすめをどんどんレコメンドされちゃうんだよね」「そうすると、どんどん内々になってしまう」
10:00 「デジタルの情報とアナログの情報をどう使い分けていくか」
12:38 「Webの記事はタイトルが”見て見て~”って主張していくんだよね」
13:17 「なんとなくで考えるのやめちゃうとそれを動かしてる裏の人がいますからね」
13:57 「落合さんのデジタルネイチャーの世界観も半分そうでしょう?」
16:32 「違和感持っても違和感で終わってしまいかねない世界。すでに今パワーを持ってる人がそのパワーを行使できる世界。」
17:11 「所ジョージさんが言ってたんだけど、AIが反乱を起こしても、人類全員が”NO”と言えば、それを学習するのもAIなんじゃないか」
18:07 「やっぱ意志なんだよね。人間は意志を用いて決定していく存在。つまり、人間は価値判断をしていくんだよね。」
19:30 「僕らは大学院生で研究者としてのレベルは低いんだよね。だから、あーだこーだここで言ってもしょうがない側面もある。ただ、議論していくための”問”を持たないといけないし、どう引き継ぎつつ、向き合うのか、といったプロセスを”今ここ”でしていかないといけない」
21:32 「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る by ヴォルテール」
22:00 「Study Talkもそうなんだけど、単にぶつかり合いで終わってしまうのをどうにか再構築できないのかなってのが俺の問なんだよね。」
22:55 「マスメディアがしないのは”自己批判”なんだよね。」
23:20 「言及していく、連続性って大事だよね。点から線に、人がクロスしていって立体に、そして螺旋へ。」