「3分でササッと分かる!」シリーズでは、高校生でもササッと分かる各学問の基本中の基本をまとめた入門解説記事です。
国際関係論・国際政治学とは?
国際関係論・国際政治学とは、ざっくり言うと国際的に関わる事柄を分析する研究分野です。
基本的には政治学の一分野と考えて構いません!
国際というと外交から経済、法律、社会などといったことと関係を持ちます。
そのため、研究としては社会科学としての特徴を持つ傾向にあります。
国際関係論と国際政治学の違いとは?
とても似ている2つの名前。
簡単にまとめると、国際関係「論」の方がやや新しく、国際政治「学」の方がやや古い学問名となっています。
古くから政治学の一分野として国際政治学としての研究はなされてきました。
一方で、International relationshipの訳語としてアメリカから輸入したのが国際関係論であり、国家「論」などのようにある学問の下位として国際関係「論」という名前がつけられたそうです((日本大百科全書(ニッポニカ):国際関係論))。
ただし、2つの名前をほぼ同じものとする立場と、国際経済、国際法、地域研究(東アジアや中国 etc.)といった多くの関連分野をひっくるめて捉えようとする立場があります。
ですが、はじめて学ぶ際には明確に名前の違いは意識しなくて良いでしょう。
国際関係論・国際政治学の研究内容とは?
主要な研究①戦争・紛争研究
一番大きな研究対象としてあるのが「戦争・紛争研究」です!
もともと国際関係論・国際政治学が大きな研究分野となっていったのは第一次世界大戦後でした((茂木健一郎(編集)(2016)『あらゆる「学」の歴史とつながりがわかる 学問のしくみ辞典』日本実業出版社))。
大きな大戦を人類が経験する中で、「どうして戦争は起きたのか?」ということを研究することで、平和構築に役立てることができます。
もちろん、研究する戦争は2つの大戦だけではなく歴史的に起きてきた数々の戦争から国vs国から国vs地域、国vs組織的グループといったものも含まれます。
主要な研究②外交
また、グローバル化が進む中で国際関係というものは非常に複雑なものになってきました。
大国だけでなく様々な国との関係が政治、経済、歴史、文化と語られるようになったからです。
そんな中で、「どのような外交を各国家がするべきなのか?」といった社会的な要請もありました。
国際関係論・国際政治学の基本まとめ
中心的になるのはやはり「どうやって国際社会の中で生き残るのか?」ということです。
いろんな国があって外交するにも経済を回すにも大変だし、そえぞれの国が軍事力を持つ中でどうやったら上手く生き残れるのだろう?といったことを研究するのが「国際関係論・国際政治学」といった分野になります。