Study Talk vol.5 工学屋、国と市民に挟まれた市役所職員の困難を垣間見る

Study Talkとは

学問を題材に、沈黙されていることがらを語り起こしていく教養系のラジオ。「Share Study」を立ち上げたとしちるがパーソナリティとなり、毎月ゲストを迎えて二つのキーワードをもとに語り、学び合います。

キーワード

工学×組織

トークテーマ

公共機関における工学実装とその困難―市役所におけるチャットボット導入を例に

概要

Study Talk vol.5のゲストは筑波大学大学院にてサービス工学を専攻し、公的機関におけるテクノロジーの導入による「サービス改善」の研究を専門として行う村上遼さんです。全3回に分けて公開し、第1回目となるvol. 5-1は「市役所にて業務改善のためにチャットボットの試験導入」を行う中、国と市民に挟まれた実情とその困難を垣間見たトークをメインに収録しております。最終的には私的なものと、公的なものの境界線が溶ける今、人が生きる困難さについてという壮大な話に。下部にピックアップ場面として時間と内容をまとめておりますので、気になる箇所からお聞きください!

番組

スピーカー

◯としちる
日本サッカー協会に所属するコーチを目指して筑波大学体育専門学群を目指すも、受験前に父親が逃亡して宅浪生活2年間を送った後、国際総合学類に入学。タイにて日本語指導と留学も経験。専攻は言語人類学、専門はディスコース研究。全国47都道府県をめぐり、「これからの大学(学問×地域×教育)を考えるACADEMIC CAMP!」を主催。運営サイトは4つ、記事執筆数は250以上、「教養」をテーマに活動しています。

○村上遼
筑波大学大学院 サービス工学修士2年。『世界を進めるIT界のBrainを輩出する』というビジョンのもとプログラミングサークルを立ち上げ、メンバーの技術力と人間力の向上をサポートする傍ら、立ち上げた会社で企業のWebコンサルなどを請け負っております。現在はつくば市役所に導入するチャットボットを開発中。人と話したり、人の可能性を妄想するのが好き。TOEFL iBT101。カナダに3年滞在経験あり。

ピックアップ場面

~03:42 導入&自己紹介(学部生での研究―病院待ち時間の短縮化と現場でのすれ違い)
03:42 修士の研究―市役所との共同研究における業務改善に向けたチャットボットを導入する理由・背景
05:57 市役所へのチャットボット導入における現場の困難―クレームに困っている
08:28 日本人はコミュニケーションを取る上で「ウチ・ソト・ヨソ」を作り、「ウチ→ヨソ」へ厳しいまなざしを持つ文化的傾向がある
09:32 経営工学を学ぶ上で「組織」として動いている中で考えていること
10:13 ①三方良し(経営者・提供者・消費者):バリュープロフィットチェーン
11:40 バリュープロフィットチェーンは「経営」というフレームワークで公的機関にはそのまま当てはまらない?
13:34 市役所「◯番の”お客様”」―”行政”, “サービス”―私的・公的の境目が溶けていく世界
15:06 プログラミングサークル『Brains』―自分自身が「組織」を運営する上で考えていること
16:24 フリーライダー問題―「箱を作っても人はそう思うように上手く動かない」
17:30 産業組織論(組織における心理学のようなもの)の知見―PEFIT:PersonalityとEnvironmentをフィットするものを用意する
18:45 PEFITの考えが村上の考えと合わない部分―箱の「自由度」をどの程度にするか
20:26 ”自由”が強調されがちだけどある程度の”規律”って必要だよね
21:03 ”人間”の難しさ―どうやって人と生きていくか

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