「学問」に携わっていく中で、思わずこれまで生きてきた世界観を刷新してしまうような”驚き”をもたらす研究で生まれた専門用語が数多くあります。
専門用語である以上、研究が発展される中で批判的に言及されることもありますが、それゆえに、研究の中でどのようにある「概念」が語られているのかを知ることは重要です。
単に用語としての専門知を紹介するのではなく、あることばや概念の紹介かた、さらにそれらをめぐってどのような捉え方の変遷があったのかを紹介し、”驚き”のきっかけとするのが「より未知アカデミックワード」のカテゴリーです!
「より未知アカデミックワード」の狙い―”驚き”をもたらす知との出会い
「学ぶ」ということの本質がどうのこうのあるかどうかはさておき、学びを深めるためには一度、自分自身の「価値観」から距離を取ることが重要です。特に哲学をはじめとした高度にメタな領域で思考を展開するものなど、理論的に突き詰められたことを理解し、ある分野で論点となっていることを自分自身の議論の遡上に上げるためには、自分自身のまなざしを一度「相対化」し、受け入れ、その上でその論理の妥当性などを確かめていくという技法が肝要になります。
特に現代の学問で語られていることは、問題意識をある程度は共通としつつも、ある概念や論点をめぐって、さまざまな角度から検討されているという側面があります。
そこで、「より未知アカデミックワード」のカテゴリーでは、これまでの研究の中で論点となってきた主要かつ特徴的なワードをピックアップし、そのワードをめぐった経緯などを含めて紹介することを狙いとしています。
単純に面白く、奥深い論点の数々を中心に紹介・解説するように、ワードを選定しています。ぜひ、この摩訶不思議な世界を”驚き”を持って受け入れつつ、学びを深めていきましょう!