高校までは勉強というと学校での授業やテスト、そして受験のために行ってきたことでしょう。
では、大学で勉強するってどういうことなのでしょうか。
大学では最終的に卒業論文を書く場合が多いです。つまり、自分で研究をしていくというわけですが、では勉強と研究はどのように違うのでしょうか?
上の記事では、高校の「科目」と大学の「学問」の違いに焦点を当てて解説しました。今回の記事では焦点を「勉強」と「学問」の違いに当て、少し異なった観点から切り込んでみましょう!
記事のポイント
- 勉強は、一定の正解を学ぶ
- 研究は、未知のものを発見する・編み出す
- 大学で学ぶのは研究そのものと、研究するための勉強
勉強と研究の違い
結論
大学では研究するために勉強をする!
基本的には。
勉強:一定の正解を得るための学び
勉強とはなにか?その問いに答えるなら、「一定の正解」を得るために行うものと言えます。
では、「一定の正解」とはなんでしょうか?
例えば、一般的なテストであれば必ず正解がありますよね。すでに常識化している知識を学び、それをアウトプットするのは勉強と言えます。
[voice icon=”https://share-study.net/wp-content/uploads/2017/01/Miniature-bulb.png” type=”l”]つまり、高校までの勉強では正解にたどり着くための技術を身につけることが第一の目的になっている![/voice]研究:明らかになっていないものを発見する
一方、研究をする上では未知のものを発見したり、作ったりすることが求められます。
まだまだ明らかになっていないものはたくさんあります。
- 人文科学や社会科学では、「言語化」されていない
- 自然科学では、「データ化」されていない
- 情報科学や工学分野では、「実装化」されていない
分野によって、さまざまな未知が存在しています。
では、どうやって未知の領域に切り込んでいくのか?
そこで、未知を見極めるためにも「既知」を勉強をする必要があるというわけです。
なぜ「既知」を知る必要があるのか?
研究をすると言っても、なんでもかんでも自分なりの観点で独創性を持ってればいいわけではありません。
学問は伝統的に積み重ねられた探求の中で、その「正しさ」の基準をものすごく高めようという試みでもあります。
そのため、論文誌に投稿するに当たっては査読制度なるものがあり、掲載するに値する研究か否かが厳しくチェックされます。
また、そもそも論文を書くに当たっては先行研究というものをきちんと読み解くことが求められます。先行研究がなければ、何を持って新しい観点を発見したのかをそもそも論じることができませんよね。
このような理由から、研究といえど当然「既知」をしっかり理解する必要性があるわけです。
大学で学ぶのは研究そのものと研究するための勉強
記事の内容をまとめましょう!
- 勉強は、既知を知るため、つまり一定の正解を得るために行う
- 研究は、未知の発見のためや新しい技術を開発するために行う
大学で学ぶ授業は、研究する土台となるような「既知」を理解する能力、知識の拡充、またそれらを使って論述したり・開発する能力を身につけることが目的となっているというわけです!
[voice icon=”https://share-study.net/wp-content/uploads/2018/04/toshitiru2018.jpg” name=”としちる” type=”l”]案外、こうしたことって高校生のときや大学入学したてのときに意識はしないですよね。僕はそうでした。もっと早く気づいていれば、また意識も変わっていたかもしれないと思う今日この頃です。[/voice]というわけで、今回は勉強と研究の違いでした!