Share Study代表のとしちるに1ヶ月前くらいに執筆をお願いされたはずなのに、タイトル決めただけでもう前日・・・・・・うそっ、タイムトラベルしちゃった?!
こんにちは!はじめまして!某研究所の科学コミュニケータ・しょーたです。つくば科学教育マイスターのオレンジ担当です。
ADVENT CALENDAR 2019―3日の投稿
12月1日から24日までクリスマスを待つまでに1日に1つカレンダーを空けるという風習に習って、記事を投稿するイベント、それがADVENT CALENDAR!
ぼくが科学コミュニケータになった理由
僕がつくばに来たのは2014年5月16日のこと。なんでこんな中途半端な時期に?と問われると、博士課程4年目を1ヶ月だけやって退学してきたから。退学を決意するに至った経緯・理由いろいろあるんだけれど、とどのつまり自分は研究に向いてないなぁと思っちゃったことが一番かなぁ。このままやっててもダメだぁ、と自認してしまったとき、ポキっと音がした。
「科学コミュニケーション」という言葉を知ったのは、2011年の震災後に起きた福島原発の事故がきっかけ。このとき博士課程の1年目。さらに2年後の2013年には、ものすごく身近なJ-PARC加速器で事故があり、その重要性を実感。そんなことがあり、博士号取得はすっぱり諦め「科学コミュニケーション」の道にダイブ。手探りでもがきながらも、広報室のメンバーと協力しながらやってるうちに、みんなから「いつも楽しそうだね」「天職だよね」と言われるくらい、いまの「科学コミュニケータ」の仕事を楽しんでいます。
科学コミュニケータのおしごと
専門家の講演会に参加してみたけれど、話が難しくて結局よく分からなかった・・・・・・研究者に対してこのような先入観を持っている方は多いのではないでしょうか?このようなギャップを少しでも埋めるファシリテーションだったり、科学をより身近に、より楽しく感じてもらえるようなアウトリーチ活動をやってます。
ちなみに、僕の研究所では「物質・生命・宇宙」をキーワードに、加速器という大型の実験装置を使ってその謎に迫る研究を進めています。え?何を言っているかわからない??そう、そんなときは僕を呼んでください。もしくは、駅前でサイエンスカフェを開いているので、そこに逢いにきてください!
サイエンスカフェの目的
ここで駅前のサイエンスカフェについて簡単に紹介。つくば駅前にあるBiViの2階に筑波大学のサテライトオフィスがあります。そのスペースで(ほぼ)毎週金曜日にサイエンスカフェを開催しています(ほぼ、とつけたのは最近は毎週できていないから。開催日はFBをいいね!して要チェック)。時間は19時から20時の1時間。事前予約はいりません。
このサイエンスカフェ、「つくば市民と研究者がつながる場」を目指しています。研究成果だけでなく研究者そのものをみんなに伝える/知ってもらい、友だち感覚で交流できる場所にしたいなぁと。ゆくゆくは「これについて議論したいな」「あそこにいけば、だれかがなにかしってるかな?」「とりあえずお話したいな」など、気軽に科学雑談できるたまり場として地域に根づくといいなと。むしろ、科学のまち・つくばになかったのがおかしい、と言われるくらいになりたい。
「研究者はよそもの」
僕が駅前でサイエンスカフェを始める決め手となったのは地元の方のこの一言。なにかのタイミングで「研究所は外から来た人が集まってる。通勤で横を通るから場所は知ってるけれど、中で何をやってるかは分からない」と言われた。ガツーンと来ると同時に「やっぱりそうだったんだ」という気持ちもあった。
広報室で仕事をしている中で、新聞やメディアとのリレーション構築は大事にしていることだけれど、地域とのつながりはどうなんだろう?本当に足りてるのかな?と、うすうす疑問に感じていた。 で、「ないなら作っちゃえ」の精神で、駅前のサイエンスカフェを立ち上げた。知り合いの若手研究者(というかほとんどが大学院の研究室の先輩)に声を掛け、とりあえず3ヶ月は開催できるようにしゲリラ的にスタート。最初は参加者が1人だったが、口コミで徐々に増え、いまでは毎回30名くらいが参加。
一緒にやりたいひと、いませんか?
11月でサイエンスカフェ4周年を迎えることができ、参加者をはじめ、講師を引き受けてくれる研究者、受付をサポートしてくれる広報室のメンバーには本当に感謝しています。
が、実は僕の仕事は任期付き。まぁ、僕に限らず、多くの広報専門職・科学コミュニケータ職はどこもそんなもん。幸いなことに(?)5年の雇い止めはなんやかんやで乗り越えたけれど、この先どうなるかは分からない。僕自身は先が不透明な人生も悪くないと思っているけれど、一緒にやってくれるひと、引き継いでくれるひと、楽しめるひと、スーパーうぇるかむで〜す!