【特集】これまでとこれからのサイエンスコミュニケーションを探る

「今」を知るためのこれまでとこれから。

「これまで」を知ることで「今」と向き合い、

「これから」を描くことで「今」と向き合う。

これまでの社会を形作ってきたサイエンスと、

これからの世界を形作っていくサイエンス。

そんなサイエンスコミュニケーションの「これまで」と「これから」を考えていくための特集、はじまりはじまり。

サイエンスコミュニケーションって?

サイエンスコミュニケーションというと、いったい何を指しているのか一見分かりにくいかもしれません。

実際、サイエンスコミュニケーション協会会長を務め、筑波大学広報戦略室長でもある渡辺政隆教授はこう仰っていました。

「文脈の中でコミュニケーションというものは変わっていってしまう。だから、サイエンスコミュニケーションには『サイエンスコミュニケーションとはこういうものだ』というものがないんですよ。」

筑波大学広報室長渡辺政隆教授

渡辺教授には、「これまで」と「これから」のサイエンスコミュニケーションについてお聞きして来ました。

いろいろなサイエンスコミュニケーション

サイエンスコミュニケーションに決まりきったものはない。

ならば、さまざまな形のサイエンスコミュニケーションがあるはず。

いったいどのような探求をし、どのような取り組みがあり、その背景には何があるのでしょうか?

学び合いの場づくり

九州大学次世代型大学教育開発センター特任助教の小林良彦さん。

小林さんは『ファーブル昆虫日記』の影響を受け、もともとは昆虫学者になりたかったそうです。

ですが、大学では地質学科に、そして大学院では物理を専攻しながらもサイエンスコミュニケーション活動に取り組んでいらっしゃりました。

九州大学次世代型大学教育開発センター特任助教小林良彦さん

小林さんが学生時代に取り組んでいた、分野の垣根を越えた「学び合いカフェ」。

その取組にも迫ります。

サイエンスの夢と若手の会

東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系に所属する水野雄太さん。

高校生の頃、人生にやや嫌気が指したところ、目を開かせれたのがサイエンスの世界だったそう。

「目に見える形でさまざまなプロセスを記述したい。」

そう語る水野さんは研究者として、自身が掲げる目標に向かって邁進されていらっしゃります。

東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系水野雄太さん

一方で、自前のフットワークで若手研究者の集いの場である若手の会にも参加。

分子科学若手の会代表として関東支部を創設するなどサイエンスコミュニケーションとしての活動も積極的に行ってきたそうです。

サイエンスコミュニケーションを職に

必ずしも研究者だけがサイエンスコミュニケーションを行うわけではありません。

日本科学未来館に勤務するのは高橋尚也さん。

大学院生の頃は、スウェーデンに飛び立ち、現地の先進的な環境教育を調査されてきたそうです。

留学先はLinköping University、現在は日本科学未来館勤務の高橋尚也さん

日本科学未来館で勤務しつつも、個人として学校と共同で環境教育プログラムの作成にも携わっているそうです。

特集概要

コミュニケーションと一重に言っても、さまざまな形があります。

サイエンスコミュニケーションも同じです。

科学者と科学者とのコミュニケーション。

科学者と一般の方々とのコミュニケーション。

ですが、厳密に「科学者」として枠組みを決めつけてしまうのもサイエンスコミュニケーションとしてズレているのかもしれません。

僕らが行うコミュニケーションの一つひとつの中にもサイエンスの世界は広がっています。

そう、このShare Studyもそんなサイエンスコミュニケーションの一つのあり方。

知的好奇心あふれる未知の冒険へと誘うサイエンスコミュニケーションの世界、一緒に探求してみませんか?

手始めには、こちらの記事からどうぞ。

5分で分かる!サイエンスコミュニケーションのいろは

2017.08.04

特集記事リスト

記事は順次公開していきます。

アカデミックインタビュー

教養入門

その他

  • 進化論/利己的な遺伝子(より未知アカデミックワード)
  • 『サイエンス思考 「知識」を「理解」に変える実践的方法論』(アカデミックメディア)
  • 新潟大学、学び合いカフェの試み(シェアスタアイディア)
  • レポート:サイエンスライティングWSの実践(シェアスタアイディア)


スポンサードリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Writer