どうも!関西大学の平岡ゆうすけ(@hyusuke59)です。
今回の記事は、過去の学部生であった自分に向けたものです。というのも、学問や研究がどのようなものなのか、いまいちつかめず、大学院に進学を決めた自分はこれから何ができるのか、不安だったのです。
このようなモヤモヤする気持ちを抱える学生は決して僕だけではないはず!今回はそういった人たちに向けて、発信をしたいと思いました。
そこで、今回は僕の指導教官である関西大学の山田優教授にインタビューを致しました。山田先生の考えること、具体的には、翻訳研究の意義、研究に至った経緯などをお聞きしていきます。この具体例を通して、翻訳研究へのビジョンが少しでもクリアになれば幸いです。

平岡ゆうすけ
趣味:ゲーム/クロースアップマジック
ホームページ:ワカテ翻訳
機械翻訳を代表する技術的転回が翻訳のあり方を変えつつあります。そのような拡張された時代において見えてくる言葉の本質を探求しています。今は機械翻訳を軸に翻訳学の観点から研究中。「あそび」としての学問を目指しつつ、謙虚に生きていきたいです。知識の共有と対話の学びを目指す翻訳学メディア『ワカテ翻訳』を運営。

山田優
趣味:インターネット
ホームページ:山田研究室
1999年までウエストバージニア大学にて文学・言語学を学んだ後、ビジネス通訳、翻訳、ローカライゼーションなどの実務につく。その後、2012年に立教大学大学院にて異文化コミュニケーション研究科に入学し、博士号(異文化コミュニケーション学/翻訳通訳学)を取得。現在は翻訳テクノロジー論、翻訳プロセス論、翻訳通訳教育論などの研究に没頭する。
ADVENT CALENDAR 2018―22日の投稿

12月1日から24日までクリスマスを待つまでに1日に1つカレンダーを空けるという風習に習って、記事を投稿するイベント、それがADVENT CALENDAR!
はじめに







翻訳学とは













1. 翻訳実践のための翻訳学:翻訳支援ツール、ポストエディットなど
2. 翻訳教育のための翻訳学:翻訳プロセス、翻訳エラーカテゴリなど
3. 言語の本質を探求するための翻訳学:脳科学的アプローチなど
研究とその意義












研究の道までに至った経緯














おすすめの本





インタビューを終えて
いかがだったでしょうか?山田先生が考える翻訳研究とその意義、そして問題意識などから、翻訳研究が具体的にどのようなものなのか、クリアになったでしょうか。
このように、実際の研究者が持つ研究の意義や問題意識に触れ、自分がやりたい研究は何なのか?と、立ち止まって考えることは、とても大切です。あれやこれやと考えても、自分自身が思いつくことは限られています。そんな時に他者が考えることを聞いて、議論して、もう一度考えてみる。そのような1つのきっかけになればと、翻訳研究を例にインタビュー記事を書いた次第でした。
それでは!
Footnotes
⇡1, ⇡2 | 山田優・豊倉省子・大西菜奈美(2018)「翻訳は外国語教育に有効か?〜TILT および翻訳プロセスの脳科学的解明への序章〜」『通訳翻訳研究への招待』第19号, pp. 39-68 |
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⇡3 | 大西菜奈美・山田優・藤田篤・影浦峡(2017)「翻訳学習者が誤訳をする理由 MNH-TT の校閲カテゴリ「X3」から見る学習者の訳出プロセスと学習効果」『通訳翻訳研究への招待』第18号, pp. 88-106. |
⇡4 | 山田優・大西菜奈美(2018)「それでも学生はポストエディターになれるのか?ニューラル機械翻訳(Google NMT)を用いたポストエディットの検証」『言語処理学会第24回年次大会発表論文集』pp. 738-741. |