ひらっちの実践と研究ー学生団体とNGOインターン/不就学児童の研究

前回の記事では、僕が所属する筑波大学国際総合学類を引き合いに国際協力に関する学生団体のお話をしました。

筑波大学国際総合学類で培った視点ー国際協力の実践母体としての学生団体

2019-04-20

今回は「で、あなた自身はどんなことをやってきたの?」という質問にお答えする形で、僕が学生時代にやってきた活動と、現在取り組んでいる研究内容をサクッとご紹介します。

ポイント

  • 日本マラウイ学生団体
  • ケニアの教育系NGOでのインターンシップ
  • 障害のある不就学児童の研究

ひらっち

Share Study編集部。もののカタチやバランスに惹かれてしまう気まぐれな大学生。大学1年の夏にアフリカ大陸のマラウイ共和国へ渡航、その経験を原動力に現在は教育学を学ぶ。人と人との考えのシェアを通して、学びの限界を取っ払うことを目指している。

学生団体での活動

新潟の片田舎出身の僕が県外の大学に出てきたのは、「とにかく外の世界に出てみたい!」という思いが少なからずあったからです。

こんな思いと同時に、高校の世界史の授業で国際開発に興味を持ち、大学に入学してから何かやってみたいなぁ…と思うようになった僕の最初のチャレンジは、学生団体の設立でした。

初めての夏休みにアフリカのマラウイという国に渡航し、現地の人のくらしぶり、困難などを目の当たりにするなかで、自分と同じように実際にフィールドに渡航して、自分の考えを深めてほしい、学生の国際協力活動の間口を増やすべきだと考えるようになっていきました。

身近にいる同期、将来の新入生に国際協力活動を広めようとは思うものの、僕の所属する学類には支援・協力先となるフィールドに渡航する団体がほとんどないこと、そもそもアフリカの国を対象とする団体がありません。そこで、初期メンバーとしてマラウイをフィールドにスタディーツアーを中心活動とする国際協力系の学生団体を立ち上げました。

3年ほど同団体で活動を続け、毎年の活動を評価して頂き、国際ボランティア学会という組織にて表彰されるに至りました。今も後輩たちが活動を引き継ぎ、マラウイ現地の大学生や青年海外協力隊員と協働し活動を展開してくれています。

学生団体の活動に長くコミットすることができた一方で、その活動と個人的な興味関心とが乖離していくようになりました。

学生団体の活動はどうしても人の入れ替わりが激しく、現地に赴く機会もどうしても限られてきます。団体の組織マネジメントでの課題に対応することが多くなり、この活動本当に役に立っているの?と活動の効果測定がしにくいことにもやもやとしていたのです。

また、国際開発のキャリアはざっくりと、ジェネラリストとスペシャリストに大別されます。ジェネラリストは主にプロジェクトを作り出し、人員を配置し、進捗を管理するなど、プロジェクトの全体的な運営をおこないます。それに対しスペシャリストとは、自分の(学問的な)専門分野を持ち、どちらかといえばプロジェクトに定点的に介入し、その活動がどれだけ効果があるかなどの分析を行います。

自分はいったいどちらの道に進むのか、学部生の段階である程度指針を固めておくことに価値を見出し、今度は単身でチャレンジをすることに決めました。

そこで選んだのが教育系NGOでのインターンシップです。

教育系国際NGOでのインターンシップ

同NGOでは、先日ご紹介した住民参加型学校運営の理論を少し発展させ、教育に関する情報共有を活性化させることで、親や校長などの学校運営への参加を促進する活動を展開しています。

この活動を中心に幅広く活動をしており、算数教材の開発、小学校低学年の補修教室のための教員研修、活動対象の小学校に赴いての授業モニタリング、現地職員への統計研修等の業務に従事していました。

NGOやJICAのプロジェクトに関しては、専門家よりもマネジメントのプロが求められると先輩方が口々に仰っていることで、私のキャリア観に少なからぬ影響を与えてくれました。ここに関しては稿を改めてまとめられればと思います。

障害を持った不就学児童の研究

せっかくフィールドにいるのに、自分の研究ができないのは非常にもったいない!ということで同NGOでのインターンシップと並行して、障害のある不就学児童の不就学要因について調査を行っていました。

世界的な教育課題は徐々に教育の「量」から「質」に転換していますが、まだまだ世界には「量」の課題、すなわち学校に行けていない子どもたちがたくさんいます。この「不就学児童」のうち障害児の割合は少なくはなく、障害児の殆どは途上国に住んでいます(詳しくはこちらのリンクからご覧ください)。

このような障害を持った不就学児童は、過去の研究から政府レベルの統計データからは把捉されにくく(親が障害児を隠す?)、また国によって障害観(何をもって障害とするのか)が異なり、それにより障害児の集計方法も異なる…などといった要因により、実態が把握され切っていません。

なぜ障害児が不就学になるのか/学校にアクセスできないのか。ケニアからつい先日帰国し、卒業論文の執筆にとりかかっている真っ最中です。

Share Studyの中では国際協力分野の方たちはまだまだ少ないですが、シェアスタッフとしてこれからも積極的に情報発信を行っていきます!ではでは!

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